博文館

概要

  • 明治20年(1887)。大橋佐平が創業した出版社。昭和22年(1947)廃業。同年6月『日本大家論集』を創刊して成功。同27年(1894)8月、最初の写真雑誌『日清戦争実記』創刊また、同28年1月、総合雑誌『太陽』を創刊。大衆路線を堅持し大量販売に成功したとされる。
  • 明治35年(1902)には大橋図書館を創設し、出版史・文化史上にも貢献した。
  • 大橋図書館の蔵書を引き継いだ三康図書館に、社史関係資料が残されている。
  • また、編輯局長だった坪谷善四郎の文庫が、出身地である新潟県加茂市立図書館に所蔵されている。
    • 吉田昭子「加茂市立図書館坪谷善四郎関係資料とその意義」三田図書館・情報学会 編『Library and information science』通号62号(2009)

主なスタッフ

初期『太陽』の新年広告から作成(明治28年~明治33年ごろ)

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主要刊行物

参考文献

  • 鹿野政直「『太陽』―主として明治期における―」『思想』450号(1961年12月)
  • 大久保久雄「博文館関係資料年表」『出版研究』通号6号(1975年10月)
  • 鈴木正節『博文館『太陽』の研究』(アジア経済研究所、1979.5)
    • 『太陽』の総目次あり
  • 大久保久雄「数字でみる大橋家博文館 : 出版点数と館員数」『東海大学紀要. 課程-資格教育センター』6号(1996年)
  • 「<共同研究報告>「総合雑誌『太陽』の総合的研究」中間報告 その1~3」国際日本文化研究センター『日本研究』13、15、17号掲載(1995~1998)
  • 永嶺重敏「明治期『太陽』の受容構造」『雑誌と読者の近代』(日本エディタースクール出版部、1997年)
  • 『彷書月刊』(1999年11月)特集・博文館文化

主要記事目次

  • 御厨貴『日本の近代3 明治国家の完成』(中央公論新社、2001.5)
  • 鈴木貞美編『雑誌『太陽』と国民文化の形成』(思文閣出版、2001.7)
  • 浅岡邦雄 「明治期博文館の主要雑誌発行部数」国文学研究資料館編『明治の出版文化』(臨川書店、2001)
  • 浅岡邦雄「原秀成「近代の法とメディア--博文館が手本にした一九世紀の欧米」に対する批判的検証」『日本研究』27号(2003年)
  • 稲川明雄『龍の如く : 出版王大橋佐平の生涯』(博文館新社、2005年)
  • 田村哲三『近代出版文化を切り開いた出版王国の光と影 : 博文館興亡六十年』(法学書院、2007)
  • 浅岡邦雄「博文館『日本大家論集』の虚実」『中京大学図書館学紀要』32号(2011年)

  • 最終更新:2013-11-27 00:55:33

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